MIRAIのクルマでカーシェアリング。
トヨタ自動車が製造・販売する量産車として世界初のセダン型燃料電池車、MIRAIをご存知でしょうか？
実はこのクルマ、一部界隈からとても熱い注目を浴びているのです。
- 水素自動車が大注目、そのワケは？
- 水素自動車って使い心地はどうなの？
- 実際に東京でMIRAIをAnyca(エニカ)やdカーシェア(マイカーシェア)で貸し出したら4年間でどうなる？シミュレーションしてみた。
- もちろんあるよ、落とし穴
水素自動車が大注目、そのワケは？
大注目の元となった記事がこちら⤵︎
要約すると、723万円の水素自動車を国(202万)と東京都(101万)と港区(50万)の補助金で約半額の353万円貰って購入し、4年後にトヨタが半額で買い取ってくれるから、実質タダで4年間水素自動車が乗れるよって内容です。
※4年で48,000キロまでの走行距離と15万円程度の補修なら無条件で半額買取という条件が付いています。
そんな条件で購入できる水素自動車をAnyca(エニカ)やdカーシェア(マイカーシェア)で貸し出したら、簡単に儲けられるのでは？と話題になったのです。
水素自動車って使い心地はどうなの？
エンジンで走る車は、街中にあるガソリンスタンドで給油をし、走行することができます。
最近増えてきた電気自動車も充電スポットは日産ディーラーを中心に、コンビニやショッピングセンター、高速道路のSAなど普及を始めました。
では水素自動車の燃料である水素燃料はどうでしょうか？
残念ながらまだまだ水素補給のできるスタンドは多くありません。
トヨタ自動車のHPから水素ステーションを確認することができますが、都内にあるのは10か所を少し超える程度しかありません。（2018年11月現在）
正直、使い勝手がいいとは言えません。
とは言え、2020年東京オリンピックに向けて水素社会の実現という目標に向けて水素ステーションの新規開設はどんどん進んでいくのでしょう。
実際に東京でMIRAIをAnyca(エニカ)やdカーシェア(マイカーシェア)で貸し出したら4年間でどうなる？シミュレーションしてみた。
前提条件として、水素自動車は4年間保有しないと補助金を返還しなければいけないため、4年間の金額を算出します。
①MIRAIの新車をナビなどのオプションを付けて750万円購入。(4年後に360万円で下取りと仮定)
②国(202万)と東京都(101万)の補助金をもらう。補助金合計303万。
※東京23区ではそれぞれの区で独自にCEV補助金をしているため、その部分は割愛。
③自動車税は4年間免除。メンテナンスに4年間で32万円、駐車場が1か月2万円(4年間96万円)、任意保険が年間8万円（4年間で32万円)と仮定すると4年間の維持費は160万円(年間40万円)
④Anyca(エニカ)やdカーシェア(マイカーシェア)でいくらで貸し出すかは、テスラのモデルSを参考にします。
Anyca(エニカ)では1日12,000円前後で貸し出されているものが人気になっているので、それを参考価格にします。
⑤上記金額で1か月6日の貸し出しがあったと仮定して、
12,000円×6日×90％＝64,800円
※(10%はシステム利用料としてAnyca(エニカ)・dカーシェア(マイカーシェア)に引かれます。)
64,800円×12か月×4年＝3,110,400円！約311万円！
MIRAIに必要な費用は4年間で、①購入価格750万円・③維持費160万円 合計910万円
MIRAIから得られるお金は4年間で①下取り360万円②補助金303万円⑤シェア収入311万円 合計974万円
4年間で約64万円の儲けが出る計算になってしまいました。
まぁ、実際にはこんなうまくはいかないと思いますが、うまくいけばMIRAIを￥0-で乗ることも可能かもしれませんね。
※うまく行かなくても私は一切の責任を負いません。実行される方は自己責任でお願いします。
もちろんあるよ、落とし穴
いろいろシミュレーションしていきましたが、一番最初に書いたクルマを半額で買い取ってもらえる条件を覚えていますか？
※4年で48,000キロまでの走行距離と15万円程度の補修なら無条件で半額買取という条件が付いています。
つまり、4年間でトータル48,000キロまでしか走行できません。
Anyca(エニカ)やdカーシェア(マイカーシェア)で貸し出した際のシミュレーションでは、1か月6日・年間72日・4年間で288日貸し出す条件で算出しています。
私の経験上、Anyca(エニカ)やdカーシェア(マイカーシェア)の1日の走行距離は大よそ300キロです。
つまり、(6日/月×12か月×4年＝）288日×300キロ＝86,400キロとなり、半額下取りでの買取条件から著しく外れてしまいます。これでは前提条件としての半額下取りの条件から大きく外れてしまい下取り価格も大幅に下げられてしまうのではないでしょうか。
一日の走行距離を150キロにすれば4年間でギリギリ48,000キロ以内に抑えることができますが、どれだけの人が乗りたいと言ってくれるのか、疑問です。
トヨタ・MIRAI、一見 Anyca(エニカ)やdカーシェア(マイカーシェア)で稼ぐためのクルマという気がしますが、こういった落とし穴もあります。
また、年間の所得が20万円以上になるため、確定申告をする必要があり支出が増えます。
しかし、先進装備や来るべき水素社会への旗手になりたいあなた！
いかがでしょうか。未来のクルマ、MIRAI。買ってみませんか？
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